スマートフォンで設備動作情報収集
画像は試作機です
スマホを設備に貼り付けるだけの簡単設定
一般的な設備情報収集ツールのように、設備のPLCやシーケンサの配線から起動信号を取得するための工事や、データをやりとりするためのLANケーブルなどの配線は一切必要ありません(※)。WifiやLTE通信に対応したスマホを設備の摺動部に「貼り付ける」だけで設置は完了。あとは、動作のタイミングや検出する加速度のしきい値、動作方向、目標生産数などを設定します。
設定が終わればあとはスタートボタンを押すだけ。機械が動作する度に、スマホが加速度を検出、動作記録を自動的に収集します。
※スマホの電源を接続する必要があります。
これはカウンターではありません。ペースメーカーです
ランナーにとって、自分のペースを知ることが良い記録を出すために大切なように、作業者が、「ちょうど良い」ペースでものづくりすることが、良い製品を作るときに、とても大切な情報となります。カウント動作中は、ショット数(※)と設定した数量に対するペースが色とグラフで表示されます。今の作業が、目標数に対して「良いペース」なのか「ちょうどいい」のか「遅い」のかを一目で知ることができます。また、設定により現在の進捗状況がその日の目標に対してどのような状態-遅れているのか、オンタイムなのか、充分間に合っているのか-を知ることもできます。
※摺動部の物理的な加速度を取得するため、設定値を調整しても0.1%前後のカウント誤差が発生します。「数」を正確に知りたい場合は、設備付属のショットカウンターなどをご利用下さい。
生産課題も併せて収集
「生産性見えた君」では、設備動作情報を集めると共に、「停止情報」も収集します。設備の動作を一定時間検出しないと、自動的に「停止理由一覧」画面に遷移。停止理由をタップするだけでその理由と時間を取得します。停止理由情報を実績グラフに重ね合わせて表示することで、一日の作業において、どれだけの時間、どんな内容で停止していたかが一目でわかるようになるため、作業効率改善のための客観的情報を得ることができます。
また、「見え太君サーバー」をご契約頂く事で、より詳細なグラフやExcelなどで分析しやすいCSV形式でのデータ出力も行えるようになります。
生産性見え太君で取得できる加速度情報
「生産性見えた君」はスマートフォンに内蔵されている3軸加速度センサーを利用します。そのため、検出可能な動作方向は下図の通りとなります。なお、重力方向に動作する方向を検出する場合、停止状態において重力加速度9.8m/s2が予め係ることをご留意ください(下図ではY方向となりますが、スマートフォンの設置方向により対象となる軸は異なります)
生産性見え太君の設定項目
現在「生産性見えた君」において設定出来る項目は次表の通りとなります。このほかに、作業者名の登録、停止理由の選択、ユーザー企業様の就業時間及び休憩時間(予め予定されている設備の停止時間)が設定できます。